JIS
記号
|
化 学 成 分 (%) |
性 質 と 用 途 |
C
|
Si
|
Mn
|
P
|
S
|
Ni
|
Cr
|
Mo
|
Cu
|
その他 |
SUS201
|
0.15
以下
|
1.00
以下
|
5.50〜
7.50
|
0.060
以下
|
0.030
以下
|
3.50〜
5.50
|
16.00〜
18.00
|
-
|
-
|
N
0.25
以下 |
Ni節約鋼種、301の代替鋼。冷間加工により磁性をもつ。鉄道車両。
|
SUS202
|
0.15
以下
|
1.00
以下
|
7.50〜
10.00
|
0.060
以下
|
0.030
以下
|
4.00〜
6.00
|
17.00〜
19.00
|
-
|
-
|
N
0.25
以下
|
Ni節約鋼種、302の代替鋼。料理道具。
|
SUS301
|
0.15
以下
|
1.00
以下
|
2.00
以下
|
0.045
以下
|
0.030
以下
|
6.00〜
8.00
|
16.00〜
18.00
|
-
|
-
|
-
|
冷間加工により高強度を得られる。鉄道車両、ベルトコンベヤ、ボルト、ナット、ばね。
|
SUS302
|
0.15
以下
|
1.00
以下
|
2.00
以下
|
0.045
以下
|
0.030
以下
|
8.00〜
10.00
|
17.00〜
19.00
|
-
|
-
|
-
|
冷間加工により高強度を得られるが、伸びは301よりやや劣る。建築物外装材。
|
SUS303
|
0.15
以下
|
1.00
以下
|
2.00
以下
|
0.20
以下
|
0.15
以上
|
8.00〜
10.00
|
17.00〜
19.00
|
※
|
- |
-
|
被削性、対焼付性向上。自動盤用として最適。ボルト、ナット。
|
SUS303Se
|
0.15
以下
|
1.00
以下
|
2.00
以下
|
0.20
以下
|
0.060
以下
|
8.00〜
10.00
|
17.00〜
19.00
|
-
|
-
|
Se
0.15
以上
|
被削性、対焼付性向上。自動盤用として最適。リベット、ねじ。
|
SUS304
|
0.08
以下
|
1.00
以下
|
2.00
以下
|
0.040
以下
|
0.030
以下
|
8.00〜
10.50
|
18.00〜
20.00
|
-
|
-
|
-
|
ステンレス鋼・耐熱鋼として最も広く使用。食品設備、一般化学設備、原子力用。
|
SUS304L
|
0.030
以下
|
1.00
以下
|
2.00
以下
|
0.040
以下
|
0.030
以下
|
9.00〜
13.00
|
18.00〜
20.00
|
-
|
-
|
-
|
304の極低炭素鋼。耐粒界腐食性に優れ、溶接後熱処理できない部品類。
|
SUS304N1
|
0.08
以下
|
1.00
以下
|
2.50
以下
|
0.040
以下
|
0.030
以下
|
7.00〜
10.50
|
18.00〜
20.00
|
-
|
-
|
N
0.10〜
0.25
|
304にNを添加し、延性の低下を抑えながら強度を高め、材料の厚さ減少効果がある。構造用強度部材。
|
SUS304N2
|
0.08
以下
|
1.00
以下
|
2.50
以下
|
0.040
以下
|
0.030
以下
|
7.50〜
10.50
|
18.00〜
20.00
|
-
|
Nb
0.15
以下
|
N
0.15〜
0.30
|
304にN及びNbを添加し、同上の効果を持たせた。用途は304N1と同じ。
|
SUS304LN
|
0.030
以下
|
1.00
以下
|
2.00
以下
|
0.040
以下
|
0.030
以下
|
8.50〜
11.50
|
17.00〜
19.00
|
-
|
-
|
N
0.12〜
0.22
|
304LにNを添加し、同上の効果を持たせた。用途は304N1に準ずるが、耐粒界腐食性に優れる。
|
SUS305
|
0.12
以下
|
1.00
以下
|
2.00
以下
|
0.040
以下
|
0.030
以下
|
10.50〜
13.00
|
17.00〜
19.00
|
-
|
-
|
-
|
304に比べ、加工硬化性が低い。へら絞り、特殊引抜き、冷間圧造用。
|
SUS309S
|
0.08
以下
|
1.00
以下
|
2.00
以下
|
0.040
以下
|
0.030
以下
|
13.00〜
15.00
|
22.00〜
24.00
|
-
|
-
|
-
|
耐食性が304より優れているが、実際は耐熱鋼として使われることが多い。
|
SUS310S
|
0.08
以下
|
1.50
以下
|
2.00
以下
|
0.040
以下
|
0.030
以下
|
19.00〜
22.00
|
24.00〜
26.00
|
-
|
-
|
-
|
耐酸化性が309Sより優れており、実際は耐熱鋼として使われることが多い。
|
SUS316
|
0.08
以下
|
1.00
以下
|
2.00
以下
|
0.040
以下
|
0.030
以下
|
10.00〜
14.00
|
16.00〜
18.00
|
2.00〜
3.00
|
-
|
-
|
海水をはじめ各種媒質に304より優れた耐食性がある。耐孔食材料。
|
SUS316L
|
0.030
以下
|
1.00
以下
|
2.00
以下
|
0.040
以下
|
0.030
以下
|
12.00〜
15.00
|
16.00〜
18.00
|
2.00〜
3.00
|
-
|
-
|
316の極低炭素鋼。316の性質に耐粒界腐食性を持たせたもの。
|
SUS316N
|
0.08
以下
|
1.00
以下
|
2.00
以下
|
0.040
以下
|
0.030
以下
|
10.00〜
14.00
|
16.00〜
18.00
|
2.00〜
3.00
|
-
|
N
0.10〜
0.22
|
316にNを添加し、延性の低下を抑えながら強度を高め、材料の厚さ減少効果がある。耐食性の優れた強度部材。
|
SUS316LN
|
0.030
以下
|
1.00
以下
|
2.00
以下
|
0.040
以下
|
0.030
以下
|
10.50〜
14.50
|
16.50〜
18.50
|
2.00〜
3.00
|
-
|
N
0.12〜
0.22
|
316LにNを添加し、同上の特性を持たせた。用途は316Nに準ずるが、耐粒界腐食性に優れる。
|
SUS316J1
|
0.08
以下
|
1.00
以下
|
2.00
以下
|
0.040
以下
|
0.030
以下
|
10.00〜
14.00
|
17.00〜
19.00
|
1.20〜
2.75
|
1.00〜
2.50
|
-
|
耐食性、耐孔食性が316より優れている耐硫酸用材料。
|
SUS316J1L
|
0.030
以下
|
1.00
以下
|
2.00
以下
|
0.040
以下
|
0.030
以下
|
12.00〜
16.00
|
17.00〜
19.00
|
1.20〜
2.75
|
1.00〜
2.50
|
-
|
316J1の低炭素鋼。316J1に耐粒界腐食性を持たせたもの。
|
SUS317
|
0.08
以下
|
1.00
以下
|
2.00
以下
|
0.040
以下
|
0.030
以下
|
11.00〜
15.00
|
18.00〜
20.00
|
3.00〜
4.00
|
-
|
-
|
耐孔食性が316より優れている。染色設備材料等。
|
SUS317L
|
0.030
以下
|
1.00
以下
|
2.00
以下
|
0.040
以下
|
0.030
以下
|
11.00〜
15.00
|
18.00〜
20.00
|
3.00〜
4.00
|
-
|
-
|
317の極低炭素鋼。317に耐粒界腐食性を持たせたもの。
|
SUS317J1
|
0.040
以下
|
1.00
以下
|
2.50
以下
|
0.040
以下
|
0.030
以下
|
15.00〜
17.00
|
16.00〜
19.00
|
4.00〜
6.00
|
-
|
-
|
塩素イオンを含む液を取り扱う熱交換機、酢酸プラント、りん酸プラント、漂白装置など、316L、317Lが耐えない環境用。
|
SUS321
|
0.08
以下
|
1.00
以下
|
2.00
以下
|
0.040
以下
|
0.030
以下
|
9.00〜
13.00
|
17.00〜
19.00
|
-
|
-
|
Ti
5×C%
以上
|
Tiを添加し、耐粒界腐食性を高めたもの。装飾部品には推奨できない。
|
SUS347
|
0.08
以下
|
1.00
以下
|
2.00
以下
|
0.040
以下
|
0.030
以下
|
9.00〜
13.00
|
17.00〜
19.00
|
-
|
-
|
Nb+Ta
10×C%
以上
|
Nbを含み、耐粒界腐食性を高めたもの。
|
SUSXM7
|
0.08
以下
|
1.00
以下
|
2.00
以下
|
0.040
以下
|
0.030
以下
|
8.50〜
10.50
|
17.00〜
19.00
|
-
|
3.00〜
4.00
|
-
|
304にCuを添加して、冷間加工性の向上を図った鋼種。冷間圧造用。
|
SUSXM15J1
|
0.08
以下
|
3.00〜
5.00
|
2.00
以下
|
0.040
以下
|
0.030
以下
|
11.50〜
15.00
|
15.00〜
20.00
|
-
|
-
|
-
|
304のNiを増し、Siを添加し、耐応力腐食割れ性を向上。塩素イオンを含む環境用。
|
SUS305J1
|
0.08
以下
|
1.00
以下
|
2.00
以下
|
0.040
以下
|
0.030
以下
|
11.00〜
13.50
|
16.50〜
19.00
|
-
|
-
|
-
|
305の低炭素鋼で。加工硬化性が低い。305と用途は同じ
|
SUS384
|
0.08
以下
|
1.00
以下
|
2.00
以下
|
0.040
以下
|
0.030
以下
|
17.00〜
19.00
|
15.00〜
19.00
|
-
|
-
|
-
|
305より加工硬化性が低く、厳しい冷間圧造、冷間成形品用材。
|
SUS329J1 |
0.08
以下
|
1.00
以下
|
1.50
以下
|
0.040
以下
|
0.030
以下
|
3.00〜
6.00
|
23.00〜
28.00
|
1.00〜
3.00
|
3.00〜
5.00
|
-
|
二相組織を持ち、耐酸性、耐孔食性に優れ、かつ高強度を持つ。耐海水用等。
|