液体の温度変化における圧力上昇

密閉された液体が温度上昇によって、圧力が異常に高くなるのを知っていますか?
水の場合でも、20℃から30℃に温度が上昇するだけで、約6MPaの圧力上昇がおきる
とされています。40℃で12MPaだそうです、恐ろしいですね。

ストップバルブ、逆止弁、等で配管内に密閉された液体が、外気温度の変化により
内部の液体の温度も上昇・膨張し、最後には漏洩してくる事故例がある。
以前にニュースで、アンモニア密閉タンクからの漏洩事故が報告されていたが
危険な薬品を扱う場合には、注意が必要である。
危険物の取扱でも、容器内に危険物を満液で保存することを禁じています。

できるだけライン中に空間部を確保するのが重要です。
少しでも空間部があれば、そこが干渉となって、漏洩する危険性は減るのです。
または、膨張時に逃げる方向を確保しておくことも重要です。
熱媒油の膨張タンク等は、その良い例です。
どうしても不可な場合は、ライン中に緩衝器や逃がし弁等の対策を取ると良いでしょう。

ここに、「水の温度上昇における圧力上昇」を計算するエクセルのシート作成しました。
興味のある方は、使用してみてください。