熱交換機の冷却水一圧除外の方法
下図の様なホットオイルを冷却する熱交換機があるとします。
このホットオイルの沸点が210℃であり、チューブ側(ホットオイル)
の設計温度が190℃の場合は、この熱交換器はボイラーの一圧に
該当しないように思えます。しかし、実はこれは間違いです。
チューブ側は一圧に該当しませんが、シェル側が一圧に該当します。
冷却水はバルブが閉の時に、水の沸点(100℃)を超える可能性がある
為、熱交換器としては、一圧に該当してしまいます。
しかし、この冷却水側の一圧該当を回避する方法があります。
それは、熱交換機、又は配管に「溶解栓」を設置すればよいのです。
溶解栓は、冷却水が95℃(任意設定可能)になると、溶解して水を
系外にはき出す構造となっています。
これは、溶解栓の小型ボイラーへの適用を一圧に拡大解釈したものです
が、これによって一圧を回避出来る場合があります。
過去に、千葉県、静岡県、岡山県等の所轄官庁に相談して、一圧除外を
認めていただいた事があります。
製造・販売:株式会社セイナン製作所